フォニックスって効果あるの?読みの為?発音の為?いつやるの?に答えます。
子どもに英会話を習わせようと何件か英会話教室を巡ると・・・
ほとんどの教室でフォニックスを取り入れている昨今。
英会話学校やプリスクールを色々偵察し、おうち英語ブログを読み漁り実践し5年弱の私が思うフォニックスのこと。
フォニックスは今やブームのような様相を感じます。
どんな時にフォニックスが必要で、どんな点に気をつけるべきかをまとめてみました。
そもそもフォニックスとは何でしょうか。
フォニックスとは、アルファベットの音を覚え、英語の読みの導入をスムーズに行う為のものです。
例えば
cをク
aをア
tをト
と読むことを覚えれば、
Catをク・ア・トゥ→クァット、と読むことが出来るようになる というものです。
(カタカナで無理やり表記したので、実際のフォニックスの音とは異なります)
大切なのは フォニックスは英語の『読み』の練習のためだということ。
英語を全く理解出来てさえいない学び始めの段階からフォニックスをみっちりやる英会話教室も多いですが、しっかりと今フォニックスが自分のお子さんに必要なのか見極める必要があります。
勉強を始める年齢によって、英語へのアプローチ方は異なります。
フォニックスへの関わり方も年齢によって変わるので、2つの成長段階に分けて説明してゆきます。
年齢による区分けは個人差があるので、実際の年齢ではなく、初めての英語を聞いた際に音のまま理解して口から再現できるか、を目安にしてください。
再現できるなら小学校低学年までの学び方で行い、再現できないなら小学校中学年以上の学び方を参照してください。
小学校低学年までに英語を始めた方のフォニックスへの関わり方
個人差はありますが小学校低学年くらいまでだと、英語を耳で聞いた際にそのまま音を再現して話そうとすることができます。
大人になってからだとこの耳で聞いたものを音のまま再現する能力が著しく衰えてしまうのです。
幼児は耳学習のゴールデンエイジなのです!!!
英語の習い始めにフォニックスを行う必要性はありません。
まず耳からふんだんに良質の英語を聞かせてあげましょう。
そしてまずは簡単な日常会話を理解できるようにしてあげる。
幼児は文字がなくても音だけでグングン英語を吸収します。
フォニックスをやる暇があるならこの耳の黄金期に英語の音やリズムを身に着けさせてあげる方が大事です。
その上で英語の読みを始めたい時にフォニックスを始めれば十分です。
しかし、フォニックスを始める際の注意点もあります。
英語の読み(フォニックス)はいつ始めるのか
※幼児のうちに基本的な日常英会話は習得している前提です。理解してない言語を読むというのはそもそも無理があります。
基本的には子どもが『読み』に興味を持った段階で十分です。
ex) 日本語の絵本を自分で進んで読む姿をたまに見るようになった、など
早く始めたとしても子どもが進んで読書をしないようであれば読みの上達も止まりますし、ある程度年齢が上がってから読みを始めたほうが上達速度も早いように感じます。
(※これはあくまで私の体感です。自分の子どもや周りの英語をしてる方たちを見て感じたことです)
ただ、スピーキングと違ってリーディング(読み)は一度覚えると忘れにくいので早めに読みの導入をしても問題ないです。
我が家は私が先走り、娘の興味と関係なしに4歳で読みの練習を始めました。
簡単な絵本が読めるレベルになりましたが、娘に読みの興味がまだないので6歳現在は練習はやっていません。
娘は自分で読むよりまだまだ母親に読んでもらいたいタイプなのです。
でも読む力は落ちてはいません。
街中の英語を読み、(no fireworks・・・ここは花火しちゃダメなんだね!)
などと理解できるので便利は便利です(笑)
早く始めたことに後悔はないですが、もっとゆっくりでも良かったなとの思いはあります。
結局日常英会話が理解出来るようになったら いつ読みを始めてもいいのだとは思います。
ただ、子どもの気持ちを無視して無理やり進めないこと。
早く始めるならば、子どもが前向きに取り組む心の準備が出来るように手助けしてあげることは必須です。
→ここを怠ると、子どもが英語自体に拒否反応を示し、英語離れに繋がります。
答えはすべて、子どもの表情にあります。
子どもが笑顔で取り組んでいるか、いつも気にかけてあげてくださいね。
子どもが楽しく取り組めていないならば一度ストップして、しばらく期間を置いてから再チャレンジしてみてください。
フォニックスはあくまで手段であることを忘れないように!
フォニックスを学ばせるのはなんのため?
当たり前ですが、英語を読めるようにするためです。
逆に言うと、英語が読めるようになるなら、フォニックスを必ず行わなければいけないわけではないんです!
フォニックスのテキストを何冊も行って完璧にしよう!というよりは、少しづつ実際に本を読ませながら必要に応じてフォニックスを導入する、くらいでいいと思います。
我が家のフォニックスの取り組み方
我が家はフォニックスは触りの部分しか利用しませんでした。
でも問題なく読みの基礎は出来上がりました。
具体的な方法は、
①Leap frogのletter factoryのDVDを見せ、基本的なフォニックスを覚えてもらう。
②Oxford Reading Treeを読ませながら少しづつ単語を覚える。その際、本に出てくる新出単語をカードにしました。かるた遊びで単語を覚えてから本を読む、といった流れだったので、スムーズに読み進められました。
ある程度単語を覚えたら、新出単語も自分で推測して読んだり、私が教えればすぐに読めるようになりました。
という方法で読みの基礎はでき、多読の入り口に立つ所までは行けました。
Sight word readers
First little readers
も使いました。
後は、娘の読みの興味がもっと出てきてから、少しづづ長い本を読めるようにしていければいいと思っています。
一つ付け加えると、
フォニックスを習うと発音矯正になるというメリットがあります。
しかし耳のいい幼少期から英語を耳にする子どもたちはすでに英語の発音を身につけています。
あえてフォニックスを発音矯正の用途で取り入れる必要はありません。
小学校中学年以降から英語を学び始めた方の、フォニックスの取り組み方
個人差がありますが、初めての英語を耳で聞いても 自分で音を真似して口にするのが難しくなる年齢以降の話です。
どうしてもカタカナ読みで確認しないと英語を口に出来ないといった年齢。
この頃の年齢になると、幼少期のように最初から英語を沢山聞いて身につけるより、英語の文法などを理解し、理論的に英語を学んだほうが効果が出る傾向にあります。
音に関しても耳で聞いた音をそのまま再現出来ずに、どうしても日本語の発音と結びつけたくなってしまいます。
I want thisと聞いてもアイ ウォント ディスと変換して覚えてしまう。
これだと実際の英語の発音と違ってしまいますね。
ですので、英語を習い始めた段階でフォニックスを学ぶメリットが大いにあります。
文字ごとの音をまず覚えて発音出来るようにしておけば、英語らしい発音で文や単語をインプット出来るのです。
もちろんリスニング力も格段にあがりますし、ネイティブに通じる英語を話せるようにもなります。
小学生中学年以降(※個人差あり)は、『読み』の為のフォニックスの前に、発音を身につけるためのものとしてフォニックスを最初の段階で取り入れることをお勧めします!
子ども英語を実践されている方達のブログが沢山あります!
参考にされるといいと思います☆
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