学び=楽しみ☆子ども英語・教育

教育の先には子どもの幸せがなければならない。押付けや詰め込みの教育ではなくて、子どもの真の力になるような教育とはなにかを考えるブログにしてゆきたいです。

早期英語教育より思考力や日本語力が大事?弊害のない英語教育はないのか?

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早期英語教育の是非について様々な意見が飛び交っていますね。

 元英会話スクール勤務&おうち英語マニアだった私の考えをまとめてみました!

 

早期英語教育より思考力や日本語力が大事?弊害のない英語教育はないのか?

答えは、第一言語である日本語環境をしっかり与えてあげ、子どもに負担にならないよう英語を習得させてあげるのであれば弊害はない です。

 

具体的に説明してゆきます。

 

まず早期英語教育とは何を指すのかという定義をせずに論争しても無意味だなといつも思います。

 

一般的に論じられてるのは、

  • 子どもを極端な英語環境に入れ、日本語と触れる時間が極端に少ない環境での早期英語教育
  • 週に1度英会話スクールに通う程度の遊びの延長線上の英語教育

 

この2つの環境下でのメリットと弊害・その他早期英語教育の是非に関わることをまとめてみました。

 

目次

 

 

子どもを極端な英語環境に入れ、日本語と触れる時間が極端に少ない環境での早期英語教育

 

弊害について

(母国語・第一言語を日本語とする前提の話です)

 

第一言語を日本語とするならば、日本語の環境を充実させることは最重要です。

第二言語第一言語以上に伸びることはありません。

英語を伸ばしたいあまり、日本語で生活する時間を大幅に削ってしまうと、日本語の語彙や表現力が育ちません。

第一言語である日本語の成長が十分でないと第二言語である英語の成長も伸び悩みます。

結局英語も日本語も両方伸びないという事態(ダブルリミテッド)に陥ってしまうのです。

 

また脳の思考は言葉を用いて行われるので、十分に第一言語が育っていないと思考力の成長の妨げにもなります。

 

過度な英語教育の場合メリットは正直思いつきません。

幼少期には英語が話せるようになるので一時的にはメリットを感じるかもしれません。が、上記の通り思考力・日本語力が低いままでは学齢期以降に論理的に物事を考え学ぶ力が育まれずに困ることになります。

 

幼少期に英語より大切なこと

 

早期英語教育の悪い例としては

  • 幼少期から勉強という形で無理やり子どもに英語を押し付ける
  • 英語が堪能でない母親が毎日、日夜つたない英語のみで語りかける 
  • 子どもをプリスクールに入れた上で家庭でも英語動画しか視聴させず、家族の会話もあまりない。 etc.....

 

幼少期は、愛情をたっぷり感じ思いきり遊び健やかに生活すること以上に大切なことはありません。

そういった経験が子供の逞しい優しい心・発想力・自己肯定感などを育んでくれるのです。

英語がそれを妨害するものであってはなりません。

 

 

良質な日本語環境をしっかりと与えてあげることも最重要です。

家庭では日本語でしっかり話し日本語の絵本を楽しみ、プリスクールでは英語といった環境であれば、第一言語の日本語がしっかり育つので、プリスクールでの英語も吸収でき思考力も育ちます。

 

 

週に1度英会話スクールに通う程度の遊びの延長線上の英語教育

たまに英語に触れる程度では英語が身につくことはありません。

多少の単語等を覚えても英会話スクールを止めてしまうと英語をまたたく間に忘れてしまいます。

又小学校中学年以降から英語を始めればすぐに身につくような内容がほとんどです。

 

英語を身近に感じられる程度のメリットはありますが・・・。

 結論としては(子どもが楽しく行っているならば)弊害もないが、メリットも少ないといったところでしょうか。

軽いタイプの通信教育も同様です。

 

 

幼児期からのバイリンガル環境は世界的に見たら普通のこと

 

世界を見渡すとバイリンガルは溢れるほどいます。

日本人はバイリンガルに怯えすぎだと私は思っています。

 

以前英会話スクールで働いていた時、バイリンガル教師が多くいました。

その頃から早期英語教育に興味があった私は海外のバイリンガルの方に会う度、何か弊害があると思うか聞いていました。

ちなみにあると答えた方には私は出会いませんでした。

(でも育った環境によっては弊害が出ることも実際はありますので、私が出会わなかっただけです。)

 

ある時シンガポール出身の英語と中国語のバイリンガル教師に、こんな質問をしたことがあります。

シンガポールってバイリンガルの人沢山いると思うけど、周りを見て第一言語の言語能力が低くなるとか何か弊害を感じたことある?』

 

シンガポール人教師の返答

『そんなの感じないよ。1カ国後しか話せない人だって、ちゃんと論理的に話せない人いるでしょ?結局はその人次第だよ。バイリンガルだって言語能力高い人も低い人もいるけど、それは1カ国後しか話さない人だって同じだし。』

 

ごもっともです。

 

そもそも、ヨーロッパや東南アジアではバイリンガルは普通

幼少期からバイリンガル環境にいる人は大勢います

 

日本は島国で単一民族国家の為、バイリンガルが少ない環境でした。

なので幼少期のバイリンガル環境に対して必要以上に構えているというか、バイリンガル環境が日本語をダメにするという必要以上の恐怖にかられているように感じます。

 

弊害があるとしたら、幼少期からのバイリンガル環境そのものではなく、幼少期からのバイリンガル環境のあり方によって、です。

 

例えば、3年ごとにアメリカと日本を行き来して育つ場合、

幼児期に口にする青虫という言葉は日本語でしか知らない。

小学生の頃体験して学ぶ言葉は英語でしか分からない。

などと、両言語に穴が沢山空いてしまう。

第一言語がコロコロ変わり、言語能力や思考力が育たないなどの弊害が起こりうります。

 

海外赴任で日本と海外を行き来している方たちは子どもの言語環境が不安定で苦労をされている方が実は多いのです。

 

でも日本に住み続け子ども英語を始める場合、第一言語である日本語環境を整える事は簡単ですよね。ですので、親がある程度コントロールしてあげさえすれば日本で普通の日本人家庭が早期英語環境を子どもに与えることで何か弊害をもたらすことはありません

 

  • 第一言語である日本語環境をしっかり整えてあげること
  • 子どもに英語を無理強いせず自然に身につく環境を用意してあげること

 

押さえるべきポイントはその2つだけです!

 その2つのポイントを押さえた子ども英語のやり方をまとめましたので、良かったらご一読下さい。

 

kahory.hateblo.jp

 

 

  

 

 子ども英語を実践されている方達のブログが沢山あります!

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